「大人から楽器を初めて上手くなるかどうか」。
明確な答えは、「練習すれば上手くなる」、それ以上でも以下でもないだろう。
ただ、子ども(恐らく、高校生以下を想定しているだろう)とは練習できる時間、量が桁違いになるから、だから結論として「大人から始めても…」と言われることになるのだろう。
例えば、吹奏楽でもオーケストラ部でもいいけど、中学生が部活に入っていた場合。ユルい学校で、部活は午後3時から6時まで、平日は週4回、土曜日は9時から夕方5時まで(途中1時間の昼ごはんタイムあり)、日曜は休み、という練習スケジュールだとしても、
平日:3h×4=12h
土曜:7h
1週間に19時間練習してることになる。
ざっくり計算で1ヶ月=4週間としても76時間。
夏休みとか春休みはもうちょっと長い時間練習してるかもしれないので、どんなに甘くカウントしても年間900時間を下回ることは無いだろう。
(参考値:76×12=912)
翻って、自分が今どれだけ練習できるか。
土日に2時間できる時があったとしても、それでも平日毎日は無理。土日の2時間含めて6-7時間取れれば上出来だろう。同じく1ヶ月=4週間と仮定しても24-28時間。下手したら、中学生の「1週間」と同じくらいの量。
つまり、「量」だけで考えたら、中学高校で部活漬けになっていた人に追いつくためには還暦まで続けないと…
しかし、大人のメリットは「根性論」ではないロジカルな練習ができることだろう。1時間の練習を3時間分に匹敵するべく考え抜いたトレーニングが求められているのだろう。