漫画家・ヤマザキマリさんの母リョウコさんはヴィオラ弾きだった。
(今も弾いてはるのかな)
雑誌CREAに連載されていた漫画エッセイが単行本にまとまったもの。
当時から絵がぶっ飛んでいて面白かったけれど、札幌交響楽団の立ち上げのために勘当同然で北海道に移住した、とか、マリさんと妹の父(つまりリョウコさんの旦那さん)は死別したり離別したりと、今でもそうだけれど当時シングルマザーで子どもを育てつつ仕事、それも自分の生き甲斐のことをするというのはさぞかし大変だったのだろうなあ、といろいろ考えさせらえる。
他にもヤマザキマリ本人が10代の早いうちに海外で勉強を始めるのだけれど、そういう「多様性」や「こだわらなさ」も母親から受け継いでいる部分が大きいのだろう。
結構読み応えがある。
ヴィオラ弾きなら読んでおかないとな。