今日は定時に帰れて体力も温存できていたので、帰宅後ヴィオラの練習をすることにした。
(というか、朝10分だけ笛は吹けたので、それでちょっと満足している節もある。)
あとは、「右脳を使う」ことに関しては、ヴィオラの方が一枚上手だからだ。
PC仕事や校正作業が続くと脳みそが疲れる。通常状態でもしんどくなるので、今は尚更焦げ付くのだ。そういった状態からカチカチになった脳をリリースするのが「右脳の運動」なのである。
30分くらい無心になってとにかくスケールやアルペジオを弾く。
最初は多少音程が怪しくても、とにかく腕の上下運動を繰り返すと、5分くらいで音程感覚が戻って来る。その後は弓幅を意識しながら一弓で上昇、また一弓で下降、までやっていく。
残りの30分、土曜日みっちり仕込まれたテレマンの復習をした。
確かに、指を「転がす感じ」を体得すると、その後の重音も取りやすい(気がする)←この「キモチ」も重要なのかもしれない。
後、微妙にフィンガリングや弓順が変わっているのでその確認。
中盤のダウン、ダウンは正直やりにくい。が、「慣れ」の問題だろう。
さて、楽器をしまう前に、なんとなく弾き散らかしてみたくなった。
そういう時は、「やりたいことをやる」に限る。
実は、10年ほど前、まだ「第1期やる気があった頃」に、楽譜を買いまくっていた。
そして、去年、ベルリンに行った時にまた楽譜を買った。
かの有名な、フランクのソナタ。
原曲は(勿論)ヴァイオリン、だけど、ヴィオラ版の楽譜が出ていた。
恐らく、新しい版だろう。
左のベーレンライター版がそれ。
ヴァイオリンの原曲、一部分がオクターブ下がっていたり。
↑がVn(原曲)。↓がVa版。
なんだか、あんまりヒステリックにならずに弾けそうだなあ、という気もする。
テレマンに飽きたら、たまにはこういうので息抜きも悪くない。
そして、更にヴィオラで弾きたい曲。
これは聴くのも好きなのだが、ブラームスのクラリネット五重奏。
クラの代わりにヴィオラで弾いちゃうのだ。
晩秋の香りがするこの曲、余りに寂しくて切なくて、若かりし頃は耐え切れない曲だった、けれど、三十路も過ぎた頃からこの奥に奥に深みにはまる感じだとか、聴けば聴くほどクセになる。
いつか五重奏でやってみたい。
ちなみに私の師匠の師匠にあたるユーリ・バシュメット氏が弦楽合奏版の録音を出している。
他にもブルッフのロマンスとか、スキルやテクニックは足りないのにやりたい曲はいっぱいあるのだ。
一方、笛の方は「曲探しといて」と暗に言われてはいるが…芳しいものが浮かばずで困っている。
(基本、ヴィオラにしろ笛にしろ、オリジナルの曲をやりたい主義なのだが)
いっそ、笛でフランクのソナタをやったるか…⁈