Musik und...

2017年5月に入手したNUVOから始まったフルートと、再開したViolaとのお付き合いメモ。個人的な記録なので、突然公開停止にする可能性も有り。

久々の京都で音楽業界の凋落を感じる

土日で京都に出かけた。

20年前に2年京都に住んでいた。

それ以来、ではないけれど、久々に京都に行ったら、以前お世話になってた楽器屋さんの縮小っぷりを見て、驚きと落胆とを感じずにいられなかった。

当時はちょっとした「大人から始めるヴァイオリンブーム」の時期で、ネット上の掲示板(そもそも、今は「掲示板」という文化すら無い)には「大人から始めました、ヴァイオリン歴○年(大抵、0.3~3)の☆☆です!」という書き込みで溢れていて、「どれくらい経ったらヴィブラートを教えてもらえるのか」「ポジション移動ができるのか」「ヴィヴァルディのA-moll練習中です♪」「習って半年でそこまで~」とか、読んではいろんなツッコミややっかみ、羨望が渦巻いていた。

それから20年。

当時、「始めて1年ですぅ~」と言っていた方々は、どうなったのだろう。

件の楽器店は存続はしている。

けれど、いっときは別棟に弦楽器売り場を設けていたが、今はそこはオフィスになっていて売り場ではないようだった。

CD売り場もとても小さくなり、昔は1フロアにロックやポップス、もう一つ上のフロアにジャズとクラシック、と、それなりに種類も充実していた。今は「音盤売り場」は2階の1フロアのみになっていた。

楽器売り場も、菅弦まとめて1フロアになっていた。

昔(よく利用していた、20年前)から比較すると、床面積半減(以下)ということだ。

それだけ需要が少なくなっているということなのだろうか。

CDは、今やネット配信という違うアクセス方法があるので、処分に困るプラ板を増やしたくない、あるいは全曲要らない1曲だけ聴けばいい、聴き放題のほうが安いし、といった理由があるのだろう。

楽器が売れないのは、少子化、学びすぎ働きすぎ、自由な時間が無さすぎ、給料上がらない(=自由になるお金がない)、等々いろんな要因が考えられる。

が、いずれにせよ、京都を代表する(であろう)楽器店が20年経って「すごくさみしく」なっていたのは、その店に最初育ててもらった部分もある自分としても、音楽と細く長く関わっていこうとしている身としても、本当に見ていて苦しいところがある。

だからといって、自分がなにか対策できるか、というと…

楽器は当分買い替える予定はないし、まあ、譜面を買うことくらいしか貢献できない。