土日で京都に出かけた。
20年前に2年京都に住んでいた。
それ以来、ではないけれど、久々に京都に行ったら、以前お世話になってた楽器屋さんの縮小っぷりを見て、驚きと落胆とを感じずにいられなかった。
当時はちょっとした「大人から始めるヴァイオリンブーム」の時期で、ネット上の掲示板(そもそも、今は「掲示板」という文化すら無い)には「大人から始めました、ヴァイオリン歴○年(大抵、0.3~3)の☆☆です!」という書き込みで溢れていて、「どれくらい経ったらヴィブラートを教えてもらえるのか」「ポジション移動ができるのか」「ヴィヴァルディのA-moll練習中です♪」「習って半年でそこまで~」とか、読んではいろんなツッコミややっかみ、羨望が渦巻いていた。
それから20年。
当時、「始めて1年ですぅ~」と言っていた方々は、どうなったのだろう。
件の楽器店は存続はしている。
けれど、いっときは別棟に弦楽器売り場を設けていたが、今はそこはオフィスになっていて売り場ではないようだった。
CD売り場もとても小さくなり、昔は1フロアにロックやポップス、もう一つ上のフロアにジャズとクラシック、と、それなりに種類も充実していた。今は「音盤売り場」は2階の1フロアのみになっていた。
楽器売り場も、菅弦まとめて1フロアになっていた。
昔(よく利用していた、20年前)から比較すると、床面積半減(以下)ということだ。
それだけ需要が少なくなっているということなのだろうか。
CDは、今やネット配信という違うアクセス方法があるので、処分に困るプラ板を増やしたくない、あるいは全曲要らない1曲だけ聴けばいい、聴き放題のほうが安いし、といった理由があるのだろう。
楽器が売れないのは、少子化、学びすぎ働きすぎ、自由な時間が無さすぎ、給料上がらない(=自由になるお金がない)、等々いろんな要因が考えられる。
が、いずれにせよ、京都を代表する(であろう)楽器店が20年経って「すごくさみしく」なっていたのは、その店に最初育ててもらった部分もある自分としても、音楽と細く長く関わっていこうとしている身としても、本当に見ていて苦しいところがある。
だからといって、自分がなにか対策できるか、というと…
楽器は当分買い替える予定はないし、まあ、譜面を買うことくらいしか貢献できない。