Musik und...

2017年5月に入手したNUVOから始まったフルートと、再開したViolaとのお付き合いメモ。個人的な記録なので、突然公開停止にする可能性も有り。

練習時間=60分、ではない

以前、書いたことがあったかどうか記憶が無いが、昨日幼少時のピアノの思い出の話を書いた。

その中での刷り込みで、「1時間練習しないと遊びに行っちゃだめ!」というのがあり、つまり練習=60分、というパブロフの犬的条件反射が出来上がってしまった。

まあ、子供は集中力もないし、「カラダに楽器を馴らす」というのが目的の一部であるならば、60分というのは妥当な長さかもしれない。もちろん、演奏が好きで好きでたまらない、というような素養のある子だったらば、60分超えて弾いていてもへっちゃらなのだろう。身体機能を損なわない程度ならば、練習を続けてもいいだろう。

翻って、大人(成人)の場合。

「そもそも、練習する時間があるか」というのが切実な問題だろう。

勉強や仕事で自分の一日の時間がほとんど奪われている。帰宅したら深夜。週末も家事や育児、等々、優先すべきことがありすぎて、練習なんて、という状況の人も多いと思う。

勿論、だからといって「練習しなくてよい」というわけではない。ただ、練習しなければ上達しない、というシンプルな答えにたどり着くだけだ。

大人は頭では分かっている。練習しなければ上達しないことを。しかし、やる気が起きないとかそういうことは別問題なのでちょっと脇に置いて、「純粋に時間が取れない」時にどうするか、ということだ。

60分やればいい、というものではない。変な例かもしれないけれど、「ピアノの60分」と「弦楽器(ヴァイオリンやヴィオラ)の60分」は何となく違う。管楽器の60分もまた違う。なんというのか、「さあ曲弾くぞ」にたどり着く所要時間が違うのだ。個人的には、弦楽器が一番長い気がする。場合によっては、60分あっても曲の練習をしないで終了、とすることもある。

グルジア人先生には「練習シナイト上手くナラナイヨ」とは常に言われる。だけど、長時間練習しろ、とかは言われない。まあ、大人だから仕事とかやることがある前提というのもあるだろうし、なによりも「長けりゃいいってもんじゃない」ことが自明だからだ。「頭を使ってやれ、練習が終わったときに頭が痛くなるくらい、目的意識をもって弾く、音を出すのが真の練習」と、度々言われる。本当にその通りだと思う。

だから、5分でも10分でもいい、その時間を大事にして、「●●をするぞ」と決めたら、完全にそれに没入する、それくらいの勢いで取り組むのが大人の練習法なのだと身に染みて思う。

注意散漫とか、気が乗らないのに適当に音を出すのは下手すりゃ単なる騒音公害だ。

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こう思われないように、熱のこもった練習は短時間で効率的に切り上げましょう