楽器の構えかたで悩むと、つい「肩当てをしない」ことが最善、に流れそうになる。
肩当てをして楽器を構えているが故に、変に肩が固まってしまう。あるいは、力が入ってしまう。
しかし…体格の問題もあるので、「肩当て外したくても外せない」のかもしれないし、第一、「肩当てを無くせば全て解決する」というのは早計だ、と大抵3日くらいすると考え直す。
たまたま録画していたウィーンフィル、ベルリンフィルのサマーコンサートの映像を見た。
世界中のトッププロといわれるベルリンフィル、ウィーンフィルの奏者だって、フツーに肩当て使ってるぞ。ヴァイオリンもそうだし、ヴィオラ奏者ももちろんそうだ。
そこで冷静になったわけだ。
悪しきものは「肩当て」ではなくて、それが「適切に使われていないこと」だ。
肩の真上、腕の動きを邪魔するところに楽器を載せていないか?
そこに楽器が無くとも、結果的に左腕の動きを妨げることになっていないか?
肩当ての高さや場所は、まだまだ考慮の余地があるのではないか?
楽器を顎当ての位置で力を加えて挟み込んでいないか?
「顎を乗せるだけ」でも、乗せるために首や顎を無理な位置に動かしていないか?
ちなみに、肩当て無し派の教授指示による「左手で楽器を支える」は、ヴァイオリンならばできる。
(私のヴァイオリンは他の楽器に比べて重量が軽いことと、対してヴィオラが重たく感じることも理由だろうか)
自分の楽器(ヴィオラ)を左手で支えるのは、重量と大きさの関係で難しいなあと感じる。
なで肩であることと、腕の長さが短いことで、肩当てを通常と逆の向き(普通は右側が上に来る)にはめているけれど、これももう少し試行錯誤の余地がありそうだ。